2011年09月10日(土)西武学園文理中学高等学校の文化祭(文理祭)を取材してきました。文化祭といえば、日頃の学園活動を公開し、模擬店で様々な物品を販売するようなイメージです。今回の文理祭は、少し、違っていました。3月に発生した大震災と福島第一原発の放射能漏洩事故。それに伴う福島県民の県外への一時的な避難を始め、様々な被害(風評被害)。それらを見聞きした高等学校生徒会が今回、被災地の農業を支援したいと声を上げ、学校もそれを応援することになりました。福島県産の野菜を販売し、その利益を支援金として福島県に贈る。また、福島県から埼玉県に避難されている農家の方が避難地で栽培された野菜を販売する。勿論、販売される野菜の放射能検査は実施され、問題のない野菜です。それにより、東日本大震災の正確な情報を来場者に知ってもらい、少しでも風評被害の減少を図りました。生徒会の熱心な呼びかけの結果、1時間少々で完売できたようです。NHK、日テレ、埼玉テレビ等のマスコミ取材もあったようですね。 さらに、今回の文理祭は画期的な講演会が実施されました。日頃は、よほどの機会でもなければ聴くことが出来ない慶応義塾大学医学部部長末松先生の講演が開催されました。講演内容は、高校で学ぶ化学と生物で理解できる医学講義「酸素と生命 変態編」。まさない高校生レベルでも充分に理解できるように丁寧且つ緻密にパワーポイントを使用しながら講義されました。質問の時間も充分にとられ、さすが!!と思われるような質問が投げられ、それにも丁寧に応答されました。既に、不可能ですが30数年前にこの講演を聴いていれば違った人生を歩んでいたかもしれませんね(><) とてもこだわりを持ったアカデミックな学園祭でした。 |
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